パリ五輪の射撃選手・トルコの「無課金おじさん」が話題に!
射撃混合10mエアピストル団体で銀メダルのトルコのユスフ・ディケッチ選手のラフすぎる射撃に注目が集まりました。
今回は、ユスフ・ディケッチ選手は何者なのか、その軽装と姿勢、経歴が大きな話題となり、「無課金おじさん」といわれている理由について、解説します!
9歳の愛娘の父親エピソードも!
また、「無課金おじさん」が商標登録されたというニュースが!?
トルコの「無課金おじさん」とは?
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トルコの「無課金おじさん」とは、射撃混合10mエアピストル団体でみごと銀メダルを獲得した、トルコ代表ユスフ・ディケッチュ選手のことです。
射撃競技の選手の多くは、通常、狙いを定めやすくするための特殊な競技用ゴーグルや、発射時の音から耳を守るイヤーマフなどを装着して競技に臨みます。
7月30日の決勝においても、ほかの選手がフル装備で競技に臨むなか、ディケッチュ選手は帽子もかぶらず、普段使いするようなメガネと小さなイヤープラグ、そして国名入りの白Tシャツ姿で登場したのです!
競技が始まると、左手をポケットに突っ込んだまま、なんともリラックスした雰囲気で右手でピストルの引き金を引いたディケッチュ選手。
しかも、片目撃ちではなく、両目を開いて撃つスタイルなのです!
なんかシティーハンターみたいでカッコいい!!という声もとても多かったですね。
そんな特殊装備無しのディケッチュ選手の姿を、SNSではソーシャルゲームの無課金装備ユーザーに例えて「無課金おじさん」と呼ぶようになったのです。
トルコ人からは「トルコのユニフォームが白Tシャツだと思われた!」などというコメントもあがっていました。
「無課金おじさん」トルコに凱旋帰国!
ディケチ選手は、8月1日に凱旋帰国しました。
そして、さっそく地元メディアの取材に応じています。
なぜ、軽装備で競技に臨むのか?
「ほかの選手のような装備は自分には向いていない。楽に競技しているように見えるかもしれないが、実際には心臓が飛び出しそうなぐらいどきどきしている」
「大半の射撃選手は片目で撃つが、私は両目で撃つ。だからああいった装備はいらない。両目で撃つ方がいいと思っている。これについては多くの調査を行ったので、装備は必要なかった」
このように明かしています。
心臓が飛び出そうなくらい、ドキドキしてたなんて、そんなふうに見えないくらい、堂々として落ち着いて、冷静に試合をしているように見えました。
さらに、左手をポケットに入れて撃つスタイルについても次のように語っています。
「ポケットに手を入れて撃つのは芸術性とは関係ない。その方が射撃中のモチベーションが上がり、快適に感じられる」
「この姿勢は、体のバランスを取って、集中・専念するため」
すべて、理由があって…というか、ディケチ選手にとってベストな状態で競技に臨んでいたということなのですね。
ユスフ・ディケッチ選手は何者?経歴は?
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ディケチュ選手は51歳でパリオリンピックに臨みました。
現在、射撃競技の選手として憲兵隊スポーツクラブに所属し、2008年の北京オリンピックから、5大会連続で五輪に出場しています。
メダル獲得は、今回が初めてだそう。
インスタグラムで「メダルを獲得できたことを心から嬉しく思います」と投稿しています。
次の目標は、2028年のロサンゼルスオリンピック。
「金メダルを獲得した友人には『このメダルは、一旦、あなたたちに託すけど、2028年に取り戻す』と言ったんだ」
と力強い発言もあったそうです!
日本のファンがとても増えたと思うので、次の五輪でもまた射撃スタイルに注目が集まりそうですね!
無課金おじさんは娘1人の父親!猫とのツーショットも!
ディケチ選手は、トルコのメディアのインタビューでは
「世界でただ1人の、9歳の愛娘が大切だ。彼女の先生や友だちとも喜びを分かち合いたい」
と明かし、父親としての一面をのぞかせていました。
また、インスタグラムでは、ペットの猫とのツーショットも上がっています。
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プライベートでは、優しいパパさんなのでしょうね!
イケオジ「無課金おじさん」の素顔、もっと見てみたくなりますね。
「無課金おじさん」が商標登録!?
「無課金おじさん」が商標登録されたというニュースが飛び込んできましたね。
なんでも、ディケッチ選手が、自身の左手をポケットに入れての射撃ポーズを商標登録申請したのだとか。
これは、不特定多数の無関係な人々が、ディケッチ選手の射撃ポーズを商品化することを防ぐためなのだそうです。
たしかに、無課金おじさんをモチーフにしたグッズなど、さまざまな商品が売られてしまいそうですよね。
それほどまでに、無課金おじさんこと、ディケッチ選手が人気者となった証でもあるのですが…!?
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